【技術士二次試験:機械設計】FTA(故障の木解析)の実施方法と期待効果とは?

  • 「FTA(故障の木解析)」の理解に不安があるけど・・・
  • 「FTA(故障の木解析)」の内容がよく分からない?
  • 「FTA(故障の木解析)」の内容を分かりやすく教えて!

 昨今は機械製品が複雑かつ高度化し、一度故障が起きた場合にはその影響が大きく従来のように故障個所がすぐ発見できて、部品を交換すれば済むという状況は少ないです。このように製品に対する信頼性要求が非常に厳しくなり、さらに開発期間の短縮、コスト低減の要請が加わり、信頼性問題がますます重要性を増してきました。

 私は機械技術者として25年以上働いており技術士一次試験にも合格しておりますが、FTAは故障・不具合を防止するために有効な分析手法だと考えます。 

 そこでこの記事では、「FTA(故障の木解析)」の実施手順と期待効果について解説します。

 この記事を参考にして「FTA(故障の木解析)」が理解できれば、技術士二次試験に合格できるはずです。

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目次

1.FTAの概要

オートバイ故障

 FTA(Fault Tree Analysis,故障の木解析)は、製品の故障、およびそれにより発生した事故の原因を分析する手法である。未知のトラブル発生に対応するのではなく、事前に想定できるものや実際に発生したトラブルの再発防止を目的に行う。機器の信頼性、安全性を高めるために利用定量的な故障の発生頻度分析のために、原因の潜在危険を論理的にたどり、それぞれの発生確率を評価することができる。

2.FTAの実施手順

 FTAの実施手順を以下に示す。

  • ①トップ事象(不具合事象)の定義
  • ②上記事象が発生する要因の抽出
  • ③発生頻度を算出
  • ④発生頻度を減らすための対策案検討と評価を実施
故障の木解析(FTA)の例
故障の木解析(FTA)の例

3.FTAを製品開発に活用する場合の期待効果

MERITと書かれた黄色い付箋

 FTAを製品開発に活用する場合の期待効果を以下に示す。

  • 設計段階でFTAを実施し、影響が大きい事象の発生要因をなくすことで品質の向上につながる。
  • FTAを実施すれば、不具合要因の一覧を構築できる。この一覧からは、製品のどの部分が弱点になっているのかが明確になるため、費用対効果、工数対効果の高い対策を実現できる。
  • あらかじめFTAで想定される要因が整理できていれば、スムーズに要因を発見できる場合が多い。

4.まとめ

【「FTA」のポイント】
  • FTAの概要
    ・製品の故障、およびそれにより発生した事故の原因を分析。
    ・トラブルの再発防止を目的に行う。
    ・原因の潜在危険を論理的にたどり、それぞれの発生確率を評価する。
  • FTAの実施手順
    ①トップ事象(不具合事象)の定義
    ②上記事象が発生する要因の抽出
    ③発生頻度を算出
    ④発生頻度を減らすための対策案検討と評価を実施標準化を推進する際の阻害要因
  • FTAを製品開発に活用する場合の期待効果
    ・品質の向上
    ・費用対効果、工数対効果の高い対策を実現
    ・スムーズに要因を発見できる

以上

最後まで読んで頂きありがとうございます。
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