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「QFD(Quality Function Deployment:品質機能展開)」は顧客に満足が得られる設計品質を設定し、その設計の意図を製造工程までに展開することを目的としたものであり、高品質な製品を製造するために活用できますが、内容を理解していないケースは多いです。
私は機械技術者として25年以上働いており技術士一次試験にも合格しておりますが、「QFD(品質機能展開)」は、設計審査(Design Review:DR)を効率的に進める上で有効な手法であると考えます。
そこでこの記事では、「QFD(品質機能展開)」の実施方法と製品開発に活用する場合の期待効果について解説します。
この記事を参考に「QFD(品質機能展開)」が理解できれば、技術士二次試験に合格できるはずです。
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目次
1.QFDの概要

QFD(Quality Function Deployment:品質機能展開)とは、顧客に満足が得られる設計品質を設定し、その設計の意図を製造工程までに展開することを目的としている。
品質機能展開表は、提供する製品の設計段階からの品質保証を目的とした設計アプローチ方法である。その種類には、以下のものが挙げられる。
- ①要求品質展開
市場ニーズを言語情報として整理 - ②品質特性展開表
製品に関する技術的な特性を展開 - ③品質表
要求品質展開表と品質特性展開表の二元表(=品質表)作成
要求品質 | 要求品質 | 品質特性 | 品質特性 | 品質特性 | 品質特性 |
---|---|---|---|---|---|
1次 | 2次 | 車幅 | 車高 | 空気抵抗 | エンジン音 |
利便性 | 室内が広い | 〇 | 〇 | ||
利便性 | 駐車が容易 | 〇 | 〇 | ||
快適性 | 室内が静か | 〇 | 〇 |
2.QFDの実施方法

QFDの実施方法を以下に述べる。
- ①要求項目から要求品質に変換
ユーザーの要求を把握し、原始データを要求項目に変換する。そして、要求項目から要求品質に変換する。 - ②品質表を作成
要求品質展開表と品質特性展開表を作成し、二元表(=品質表)を作成する。 - ③設計品質を設定
企画品質を設定し、要求品質重要度を品質要素重要度に変換する。そして、設計品質を設定する。
3.QFDを製品開発に活用する場合の期待効果

QFDを製品に開発に活用する場合の期待効果を以下に述べる。
- ①確実な品質保証体制の構築
- ②暗黙知を視覚化することにより技術伝承ができる。
- ③設計審査(Design Review:DR)資料の明確化
4.まとめ
以上
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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皆様のキャリアアップを応援しています!!
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