【技術士二次試験:機械設計】設計審査・設計検証・設計の妥当性確認の違いとは?

  • 機械設計を始めたばかりで設計プロセスに不安があるけど・・・
  • 「設計審査」、「設計検証」、「設計の妥当性確認」の違いが分からない?
  • 「設計審査」、「設計検証」、「設計の妥当性確認」の関係が一目で分かる方法を教えて!

 機械設計においてよく出てくる「設計審査」、「設計検証」、「設計の妥当性確認」について初心者は「どれもなんとなく同じ意味ではないの?」と各々の意味を曖昧にし、しっかりプロセスを踏まず設計しているケースは非常に多いです。

 私は機械技術者として25年以上働いており技術士一次試験にも合格しておりますが、最初は「設計審査」、「設計検証」、「設計の妥当性確認」の違いを曖昧なままにし設計ミスを繰り返した苦い経験があります。 

 そこでこの記事では、「設計審査」、「設計検証」、「設計の妥当性確認」の違いを図を使って解説します。

 この記事を参考にして「設計審査、設計検証、設計の妥当性確認の違い」を理解すれば、技術士二次試験に合格できるはずです。

<<「設計審査」、「設計検証」、「設計の妥当性確認」の違いを今すぐ知りたい方はコチラ

目次

設計審査、設計検証、設計の妥当性確認の関係

設計審査、設計検証、設計の妥当性確認の関係性を図示すると下記のとおりである。

設計審査、設計検証、設計の妥当性確認の関係図
設計審査、設計検証、設計の妥当性確認の関係図
著者
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上図をイメージすると設計審査、設計検証、設計の妥当性確認の違いが理解しやすいです!!

設計審査とは

プロセス

 設計審査は一般的にはデザインレビュー(Design Review:DR)と呼ばれている。主に製造業などで製品開発をする際に、設計・開発プロセスの種々の節目で関連する設計内容を審査することを言う。
 DRの具体的な定義は次のようになる。製品開発における設計・開発のプロセスの各段階で、開発計画や仕様書、図面、試作評価結果などの設計アウトプットを、機能、性能、安全性、信頼性、操作性、生産性、コスト、納期などの製品開発目標や顧客要求事項に関する品質特性の見地から、妥当であるかの評価や問題点の抽出を設計部門と関連する部門の参画者で行ない、次の設計・開発のプロセスに移行しても良いかを判断する活動とである。

設計検証とは

インプットとアウトプット

 設計・開発の「アウトプット」として出来上がった製品やサービスが設計・開発の「インプット」内容を満たしていることを確かめるための検証を計画にしたがって実行すること。検証の結果、および必要となった活動を記録し維持管理すること。  

                                                                                                                                                            

設計の妥当性確認とは

握手するスーツ姿の男性(契約)

 設計の妥当性確認は、顧客が「実際に製品やサービス」を使った条件を想定して製品やサービスを評価する行為である。自動車の実車テストデータや試験的に販売した結果を解析して製品やサービスが妥当であるかどうかを確認することである。食品の試食テストや建造物の施主検査なども妥当性確認の一つといえる。

まとめ

【設計審査、設計検証、設計の妥当性確認の違い】
  • 設計審査:
     設計アウトプットを、製品開発目標や顧客要求事項に関する品質特性の見地から、妥当であるかの評価や問題点の抽出を行い、次の設計・開発のプロセスに移行しても良いかを判断する。
  • 設計検証:
     設計・開発の「アウトプット」として出来上がった製品やサービスが設計・開発の「インプット」内容を満たしていることを確かめる。
  • 設計の妥当性確認:
     顧客が「実際に製品やサービス」を使った条件を想定して製品やサービスを評価する行為である。
  • 関係図を見ると違いが理解しやすい。
     

以上

最後まで読んで頂きありがとうございます。
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