- 製造業において「DX」を推進したいけど不安・・・
- 製造業において「DX」を推進する場合の課題が分からない?
- 製造業において「DX」を推進する場合の課題に対する解決策を教えて!
ビジネス環境の激しい変化に企業が対応し競争力を維持していくためには、データとデジタル技術を活用して、製品やサービス、および組織やプロセスを変革し、競争優位性を確率することが必要です。
そこでここでは、製造業においてデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していくにあたり課題とその解決策について考察します。
私は機械技術者として25年以上働いており技術士一次試験にも合格しておりましたがデジタル技術の知識が乏しかったため、また2年程前に「一般社団法人 日本ディープラーニング協会」が主催の「G検定試験」に合格し、現在、「E資格」取得にチャレンジ中です。人工知能の勉強を始めたことでDXの重要性を感じております。
そこでこの記事では、「製造業においてDXを推進する」ための課題を抽出しその解決策について解説します。なお課題の分析にあたっては次の①~③の視点に着目しています。
①メーカー側の視点(製造、設置の容易さ等)
②ユーザー側の視点(品質、機能性、利便性等)
③社会の視点(安心・安全、環境、持続可能性等)
この記事を参考にして「製造業においてDXを推進する」ための課題と解決策が理解できれば、技術士二次試験に合格できるはずです。
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1.DXを推進するための検討課題
1.1 DXを推進する必要性
ビジネス環境の激しく変化する現在において、企業が素早く変革し続ける能力を身につける必要がある。このためDXの推進が必要である。
1.2 DXを推進するための課題分析
DXを推進するための検討項目を挙げて課題を分析する。
- a)製造現場へのデータマイニング導入(メーカー側の視点)
製造現場におけるビッグデータを分析し付加価値のある情報を抽出する必要がある。このためデータマイニングを導入することが課題である。 - b)ものづくりからこどづくりへシフト(ユーザー側の視点)
製造業においてもアフターサービス等のことづくりをユーザーへ提供する必要がある。このためことづくりへシフトすることが課題である。 - c)情報セキュリティ対策(社会の視点)
DXにおいて活用するビッグデータには企業秘密や個人情報などの情報漏洩を防止する必要がある。このためこのため個人情報の保護、サイバー犯罪防止が課題である。
2.DX推進における最重要課題と解決策
2.1 最重要課題の抽出
分析した課題の中で「a)製造現場へのデータサイエンス技術導入」が最重要であると判断した。データサイエンス技術導入は目的とするDXの促進による付加価値の創出、生産性向上、コスト削減を図るための根幹だからである。
2.2 解決策
- a)データ分析基盤の構築
メーカーが抱える膨大なデータをビジネスで利活用する必要がある。データ分析基盤の構築する。データ分析基盤を構築することで一貫したシステム連携によるスムーズなデータ分析ができ、またデータを一元管理できDX推進が図れる。 - b)人工知能(AI)の活用
製造現場においてIoT機器により収集したビッグデータを活用するためには、データの整理、
分析、推論を高速高精度で行うソフトウエアの開発が必要がある。このため、人工知能(AI)を活用する。大量のデータを統計学や人工知能(AI)などの分析手法を駆使して、データの整理、
分析、推論をができ、DX推進が図れる。 - c)PLMシステムの活用
部門間のデータをつないで製品開発力の強化やQCDの向上を図る必要がある。このため「PLM(Product Lifecycle management)」を活用する。PLMを活用することで製品企画から廃棄までのライフサイクルにおいて生じるデータを一元管理することができ、DX推進が図られる。
3.解決策の共通リスクと対策
3.1 解決策の共通リスク
ビッグデータを扱う中で情報漏洩のリスクがある。ビッグデータの中には生産技術にかかるノウハウ等の機密性の高い情報が含まれるため、適切に管理しなければ外部に漏洩するリスクがある。
3.2 共通リスクへの対策
情報セキュリティの対策がデータ管理者を定めるとともにデータをセキュリティ優先度毎にデータを分類し、保存期間や保持期間に関するポリシーも定める。また、データのアクセス追跡ができるシステムを導入する。
4.業務遂行における要件・留意点
4.1 業務遂行における要件
DXの業務遂行にあたっては人材の確保が必要である。このため人材育成が業務の遂行する上での要件である。
4.2 業務遂行における留意点
技術は日々進歩しているため、リスクについても新たな事象が生まれている。そのため、常に新しい知識を身に付け、それを反映した改良を続けていく必要がある。それでも、リスクが発現する可能性は全くなくなることはないので、適切なリスクコミュケーションが実施できる技術者として、倫理観や社会的責任を果たす姿勢が求められる。 以上
補足)リスクコミュニケーションとは消費者、事業者、行政担当者などの関係者の間で情報や意見を交換するというもの。
引用元:厚生労働省より
5.まとめ
以上
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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皆様のキャリアアップを応援しています!!
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