【技術士二次試験:機械設計】エキスパートシステムを製品開発に活用するためには?

  • 「エキスパートシステム」を製品開発に活用できるか不安・・・
  • 「エキスパートシステム」の内容がよく分からない?
  • 「エキスパートシステム」の内容を分かりやすく教えて!

 「エキスパートシステム」は、特定の問題に対して、専門家のような受け答えをする機械であり、人工知能研究から生まれたコンピューターシステムですが、その内容を理解できていないケースは多いです。

 私は機械技術者として25年以上働いており技術士一次試験にも合格しておりますが、「エキスパートシステム」の活用は、設計作業を効率化する上で重要であると考えます。 

 そこでこの記事では、「エキスパートシステム」を製品開発に活用する場合に重要と考える項目を挙げ、その具体的な内容について述べます。

 この記事を参考にして、「エキスパートシステム」を活用する場合の重要項目が理解できれば、技術士二次試験に合格できるはずです。

目次

1.エキスパートシステムの概要

 エキスパートシステムは、特定の問題に対して、専門家のような受け答えをする機械であり、人工知能研究(AI)から生まれたコンピューターシステムである。専門知識のない者がエキスパートシステムを使って、専門家と同じような問題解決能力を手にできるようにする目的で開発された。エキスパートシステムはシステムのなかで専門家と同じような意思決定手順を模倣しており、「AであればCだ(IF-THENルール)」というような推論を通して答えを導くこの方法は身近なところで応用されており、今日のネットショッピングにおけるレコメンドシステムなどで活躍されている。

2.エキスパートシステムを製品開発に活用する場合の重要項目

エキスパートシステムを製品開発に活用する場合の重要項目を以下に3つ挙げる。

  • 暗黙知から形式知
     エキスパートシステムへ知識を学ばせるには、知識のデータ化が必要である。このデータ化を行う際、IF-THENルールなど特定の形式に落とし込むためにも、言葉で明確化されている必要がある。ところが、専門家や職人などの持つ暗黙知(ベテランの経験知識や熟練工のスキルなど)を形式知に変換することは難しい。よって暗黙知から形式知へ変換する手法を構築することが重要である。
    〈補足〉
    暗黙知・・・個人がもつ蓄積されてきた知識やノウハウ、長年の勘などと言われるものであり、暗黙知は言葉や文章で表現しないと「知識」として共有されにくいといった特徴がある。
    形式知・・・言葉や文章で表現された「知識」やデータなどのこと。暗黙知を言葉や文章で表現したものが形式知となり、企業内で活用される。
  • 形式知の体系化
     蓄積した形式知があったとしても適切に分類し体系化しなければ導き出された答えの矛盾が発生する可能性がある。このため、形式知の適切な体系化が重要である。
  • 「エキスパートシステム」の管理体制
     技術はすぐに陳腐化し、エキスパートシステムの統合はいつまでも完了しない。また知識データの追加・蓄積を習慣化し、継続するのは難しい。このため「エキスパートシステム」の管理責任者を定め、定期的にメンテナンスを行うことが重要である。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございます。
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