【技術士二次試験:機械設計】サイズ公差と幾何公差の違いとは?

  • 機械設計を始めたばかりで「公差」の理解に不安があるけど・・・
  • 「サイズ公差」と「幾何公差」の違いが分からない?
  • 「サイズ公差」と「幾何公差」の違いを分かりやすく教えて!

 公差には「サイズ公差」と「幾何公差」がありますが各々の意味を曖昧にし、しっかり理解せず設計しているケースは非常に多いです。

 私は機械技術者として25年以上働いており技術士一次試験にも合格しておりますが、最初は「サイズ公差」と「幾何公差」の違いを曖昧なままにした苦い経験があります。 

 そこでこの記事では、「サイズ公差」と「幾何公差」の違いを解説します。

 この記事を参考にして「サイズ公差」と「幾何公差」の違いが理解できれば、技術士二次試験に合格できるはずです。

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目次

1.サイズ公差とは?

 図面のサイズ公差とは、基準寸法に対して許容できる範囲を指示し規定するものである。 例えば1000㎜の長さの部品を手配する際に1000.00㎜の精度で加工することはできないので、999.9㎜から1000.1㎜の間で加工するよう指示するのが寸法公差である。

2.幾何公差とは?

 図面の幾何公差とは、形状や位置関係などの誤差の許容範囲を指示して規定するものである。寸法公差に加えて平面度(どれだけ平らな面であるべきか)基準面に対する平行度(2つの直線や平面が平行であること)が規定され、具体的にどのような形状が求められているのか明確に理解できる。

 

3.サイズ公差と幾何公差の違いとは?

サイズ公差と幾何公差には下表の違いがある。

サイズ公差幾何公差
規制できる公差の範囲・サイズ
・長さ
・角度
・形状
・姿勢
・位置関係
など
測定方法の違い
・2点間測定
解釈に差が出る
・明確な基準をもとにルールに
従って測定
基準が明確なので解釈が一定
サイズ公差と幾何公差の違い

4.まとめ

【「サイズ公差」と「幾何公差」の違い】
  • サイズ公差
    基準寸法に対して許容できる範囲を指示し規定する
  • 幾何公差
    形状や位置関係などの誤差の許容範囲を指示して規定する
  • サイズ公差と幾何公差の違い
    サイズ公差は解釈に差が出るが幾何公差は解釈が一定

以上

最後まで読んで頂きありがとうございます。
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