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新製品開発においては、開発初期段階での製品品質の作りこみ(=フロントローディング)が以前にも増して重要になってきています。
私は機械技術者として25年以上働いており技術士一次試験にも合格しておりますが、「フロントローディング」は重要性が増していると考えます。
そこでこの記事では、機械設計の初心者でも分かりやすいようここでは、開発初期段階での製品品質の作りこみに必要な活動項目を挙げ、活動を実効あるものにするために必要な留意点について述べます。
この記事を読めば「フロントローディング」の内容が分かり、導入する際のヒントにすることができます。
目次
1.開発初期段階での製品品質の作りこみに必要な活動項目
開発初期段階での製品品質の作りこみに必要な活動項目を以下に挙げる。
- ①設計審査(Design Review:DR)
設計・開発プロセスの種々の節目で関連する設計内容を審査する。 - ②コンカレント・エンジニアリング・デザイン(同時進行設計)
開発、設計、製造など製品開発は複数の工程で構成されており、その複数の工程を同時並行的に進める手法である。 - ③CAE(Computer Aided Engineering)
エンジニアリング作業(製品の設計・製造や工程設計の事前検討など)をコンピュータの支援により行う。
2.活動を実効あるものにするために必要な留意点
上記の活動を実効あるものにするために必要な留意点を以下に述べる。
- ①設計審査
議論が必要な項目とその解決状況をコンパクトにまとめていなければ、限られた審議時間で適切な判断を下すことは難しい。このため、QFD(品質機能展開)等を活用し会議の効率化を図ることに留意すべきである。 - ②コンカレント・エンジニアリング・デザイン(同時進行設計)
例えば、設計途中の情報をもとに調達部門や製造部門が動いていた場合に、大きな設計変更があるとそれまでの業務が無駄になってしまう可能性がある。このため異なる部門間での情報共有やコミュニケーションを密接に行う必要がある。 - ③CAE(Computer Aided Engineering)
シミュレーションと実機では、試験の結果が異なる場合もある。高精度ではあるがすべての製品でシミュレーションが実機と同じ結果を得られるわけではない。このため、シミュレーション結果の検証や妥当性確認(V&V)必要である。
3.まとめ
以上
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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