【技術士二次試験:機械設計】ナレッジマネジメントを製品開発に活用するには?

  • 「ナレッジマネジメント」の活用に不安があるけど・・・
  • 「ナレッジマネジメント」を活用する際の重要なことが分からない?
  • 「ナレッジマネジメント」を活用する際の重要なことを具体的に教えて!

 ナレッジマネジメントとは、従来個人が持っていた暗黙知(ベテランの経験知識や熟練工のスキルなど)を企業内で共有し、新たなイノベーション(技術革新)の促進と生産性の全体的な向上を目指すための管理手法です。

 私は機械技術者として25年以上働いており技術士一次試験にも合格しておりますが、ナレッジマネジメントを製品開発に活用することは技術伝承問題を解決するために必要であると考えます。 

 そこでこの記事では、「ナレッジマネジメント」を製品開発に活用する場合に重要と考える項目を挙げその具体的な内容について述べます。

 この記事を参考にして「ナレッジマネジメント」を製品開発に活用するために重要なことが理解できれば、技術士二次試験に合格できるはずです。

目次

1.ナレッジマネジメントの概要と実施方法

 ナレッジマネジメントとは、従来個人が持っていた暗黙知(ベテランの経験知識や熟練工のスキルなど)を企業内で共有し、新たなイノベーション(技術革新)の促進と生産性の全体的な向上を目指すための管理手法である。ナレッジマネジメントの考え方において重要なのが「暗黙知」と「形式知」という組織がもつ知識の分類であり、いかに「暗黙知」を「形式知」に変えていくかが鍵となる。暗黙知を「形式知(文章や図表、数式などによって説明・表現できる知識)」へと転換し、組織的に共有できれば、さらに高度な知識を生み出し、組織全体を知的に進化できるというのがナレッジマネジメントの基本的な考え方である。
〈補足〉
暗黙知・・・個人がもつ蓄積されてきた知識やノウハウ、長年の勘などと言われるものであり、暗黙知は言葉や文章で表現しないと「知識」として共有されにくいといった特徴がある。
形式知・・・言葉や文章で表現された「知識」やデータなどのこと。暗黙知を言葉や文章で表現したものが形式知となり、企業内で活用される。

2.ナレッジマネジメントを製品開発に活用する場合の重要項目

 ナレッジマネジメントを製品開発に活用する場合の重要項目を以下に3つ挙げる。

  • 暗黙知から形式知
     従来個人が持っていた暗黙知(ベテランの経験知識や熟練工のスキルなど)を形式知に変換することは難しい。暗黙知から形式知へ変換する手法を構築することが重要である。
  • 形式知の体系化
     蓄積した形式知があったとしても適切に分類し体系化しなけらば活用することは難しい。また、利用する人が検索しやすくなければならない。このため、形式知の適切な体系化が重要である。
  • 「ナレッジマネジメント」システムの管理体制
     文書の分類ルールはすぐに陳腐化し、ナレッジの統合はいつまでも完了しない。またナレッジの追加・蓄積を習慣化し、継続するのは難しい。このため「ナレッジマネジメント」システムの管理責任者を定め、定期的にメンテナンスを行うことが重要である。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございます。
皆様のキャリアップを応援しています!!

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