- 「非破壊試験」について理解できているか不安・・・
- 「非破壊試験」の原理がよく分からない?
- 「非破壊試験」の特徴を分かりやすく教えて!
非破壊試験は製品や材料について、その製品自体を壊さないで品質や性能、特性に不具合がないか試験する技術、方法のことを言います。
私は今では機械技術者として25年以上働き技術士一次試験にも合格しておりますが、非破壊試験の原理や特徴を理解しておくことは大切であると考えます。
そこでこの記事では、若手の機械技術者でも分かりやすいようここでは、「非破壊試験」のうち「放射線透過試験」、「超音波探傷試験」についてその原理と特徴及び適用可能な対象について述べます。
この記事を読めば「非破壊試験」の基礎が理解できます。
目次
1.非破壊試験の方法及び原理
- 放射線透過試験(RT:radiographic testing)
X線やガンマ線などの放射線を照射する方法である。
放射線は物体の密度や厚みによって透過率が変化するため、透過した放射線を画像として検出することで、内部の欠陥や製品の厚みなどが分かる。 - 超音波探傷試験(UT:ultrasonic testing)
対象物に超音波を照射する方法である。
超音波は材質の境界面で反射する性質があるため、反射してきた超音波の大きさや、帰ってくるまでの時間を用いて内部の状態を調べる。
2.非破壊試験の特徴及び適用可能な対象
- 放射線透過試験
特徴は以下のとおりである。
・メリット:CTのようにより詳細に内部の状態を把握できる装置もあり、さまざまな解析方法がある。
・デメリット:放射線を使用するため、取り扱いに注意が必要である。
・適用可能な対象:鋼板の厚み測定や、建造物の内部調査に適している。リチウムイオン電池の内部解析、電子回路基板の実装の他、発電所、プラントなどの建造物においてパイプや溶接部の欠陥の確認などに利用される。 - 超音波探傷試験
特徴は以下のとおりである。
・メリット:安全で使いやすい。
・デメリット:複雑な構造のものの検査には向かない。
・適用可能な対象:製品の内部欠陥の検出や圧延製品や材料などの均質な材料内部の傷の検査などに利用される。
3.まとめ
- 放射線透過試験
・メリット:さまざまな解析方法がある。
・デメリット:放射線を使用するため、取り扱いに注意が必要
・適用可能な対象:鋼板の厚み測定や、建造物の内部調査 - 超音波探傷試験
・メリット:安全で使いやすい。
・デメリット:複雑な構造のものの検査には向かない。
・適用可能対象:製品の内部欠陥の検出や圧延製品や材料などの均質な材料内部の傷の検査
以上
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