【技術士二次試験:機械設計】技術伝承する際の課題とは?

  • 「技術伝承」について不安があるけど・・・
  • 「技術伝承」について具体的な課題が分からない?
  • 「技術伝承」の課題に対する解決策を具体的に教えて!

 労働力人口の減少がもたらす技術分野への影響の1つとして、技術伝承の問題があります。日本ではこれまで経験豊富な熟練技術者により高性能・高品質な機械製品を効率的に作り出すことで国際競争力を維持してきました。しかし、熟練技術者が現役を引退していく中で今後、個人が保有する技術を次世代にどのように伝承していくか早急に対策を考えなければならない状況となっています。

 私は機械技術者として25年以上働いており技術士一次試験にも合格しておりますが、技術伝承問題は早急に対策を講じなければならない課題であると考えます。 

 そこでこの記事では、「技術伝承」の課題を抽出しその解決策について述べます。

 この記事を参考にして「技術伝承」の課題が理解できれば、技術士二次試験に合格できるはずです。

目次

1.技術的知識の設計プロセスでの活用方法

1.1 設計時に必要な明文化されていない技術的知識

  • ①安全率の設定方法
  • ②治具レスで組立可能な設計方法
  • ③分解・部品交換を容易にする設計技術 

1.2 技術的知識の設計プロセスでの活用方法

  • ①安全率の設定方法
     安全率を適切な値にすることで安全を確保しつつ、コストを最小限とする設計をする
    ことができる。
  • ②治具レスで組立可能な設計方法
     治具を使用せずに組立が可能な設計とすることで組立の制約条件を排除して
    組立コストを下げる。また治具の設計費用を削減できる。
  • ③分解・部品交換がしやすい設計技術
     分解や部品交換が容易になる設計として、メンテナンス性を高めた製品設計を行い製品ライフサイクル全体でのコストダウンを図る。 

2.技術的知識を伝承するための課題とその解決策

2.1 課題の抽出

  • ①安全率の設定方法
     安全率の設定は勘や経験に基づいて決められることが多い。これらの暗黙知を形式知化することが課題である。
  • ②治具レスで組立可能な設計方法
     治具レスを実現するためには組立工程での作業を理解する必要がある。そのため設計者の組み立て作業に対する知識や経験を向上させることが課題となる。
  • ③分解・部品交換がしやすい設計技術
     分解を容易にするための手法として部品点数の削減がある。部品削減のためには部品や基板の統合や集約が重要であり、どのように統合・集約するかを判断する知識・技術が必要である。 

2.2 課題の解決策

  • ①安全率の設定方法
     過去の問題や実績をナレッジマネジメントし、設計条件を入力すれば安全率の目安が表示できるようにする。
  • ②治具レスで組立可能な設計方法
     3DーCADを用いて設計を行い製品設計と同時に組立プロセス設計を行う。また動画等を使って組立作業のシミュレーションを行い組立性について製造部門と一緒に検討する。
  • ③分解・部品交換がしやすい設計技術
     各機能単位で部品を統合してモジュール化することで効率よく部品の統合・集約が可能となる。品質機能展開(QFD)を用いて各部品と機能の関係性を把握する。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございます。
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